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タモ

タモは、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹から採れる木材で、力強い木目と高い弾力性を兼ね備えているのが特徴です。ヤチダモとも呼ばれるこの木材について、建材としての産地や特徴、住宅での使われ方、価格相場などをまとめています。

建材に使われるタモの主な産地

タモは日本国内では主に北海道に多く分布しており、本州の北部・中部にも生育しています。「ヤチダモ(谷地タモ)」という別名が示すように、水はけのよい湿った山地を好んで自生するのが特徴です。

海外では、ロシアのシベリア地方やサハリン、中国東北部、朝鮮半島などが主要な産地として知られています。特にロシア産のタモは丸太が太く大きいものが多く、一枚板の天板や高級家具向けの無垢材として重宝されてきました。

一方、北海道産のタモはロシア産に比べると小ぶりな丸太が多い傾向があり、フローリング材や造作材、建具といった住宅向けの内装建材として活用されることが多いようです。

なお、北米産の「ホワイトアッシュ」もタモの近縁種にあたり、性質が似ていることから同じ「アッシュ材」として流通するケースがあります。国産のタモ材は林業の後継者不足などにより供給量が減少傾向にあるため、現在は輸入材が流通の中心を担っています。

木材・建材としてのタモの特徴

タモ材の大きな特徴は、はっきりとした力強い木目と、淡く明るい黄白色の色合いです。年輪がくっきりと現れ、まっすぐに通った木目は和風・洋風いずれのインテリアにもなじみます。辺材は淡い黄白色、心材はやや褐色を帯びており、一枚の板の中でも自然なグラデーションが楽しめます。

木質は硬く密度が高い部類に入り、比重は0.65〜0.70程度。衝撃を吸収する高い弾力性を持っており、強い力が加わっても折れずにしなる性質があります。「たわむ木」が名前の由来になったという説もあるほどです。この特性から、野球のバットやテニスのラケット、スキー板といったスポーツ用品にも古くから採用されてきました。

経年変化は比較的穏やかで、使い込むうちにゆっくりとワントーン深い飴色へ変化していきます。急激な色変わりが少ないため、無垢材を長く美しい状態で楽しみたい方に向いている木材といえるでしょう。

木の家でタモはどのように使われているか

タモ材は住宅においては主にフローリング・階段の踏み板・手すり・建具・造作家具など、内装材として幅広く使われています。硬く耐摩耗性に優れているため、人が頻繁に触れたり歩いたりする箇所に適しており、無垢フローリングとしての人気が高い樹種です。

また、壁面の羽目板(パネリング)や天井材として使用されることもあり、タモの木目が室内空間に上品な存在感を与えてくれます。北海道の重要文化財「北海道旧本庁舎(赤レンガ庁舎)」の長官室にもタモの羽目板が使われているなど、公共建築の内装にも実績がある木材です。

このほか、造作のカウンターや棚板、玄関の上がり框(かまち)など、住まいの中でアクセントとなる箇所にタモを取り入れるケースもよく見られます。力強い木目が空間を引き締めてくれるため、ナチュラルテイストだけでなくモダンなインテリアとも好相性です。

タモで家を建てるデメリット

硬さゆえに加工の難易度が高い

タモ材は密度が高く非常に硬いため、切断や形成には相応の技術と道についた工具が必要です。柔らかい針葉樹と比べると施工に手間がかかりやすく、施工業者によっては対応を限定している場合もあります。繊細な曲線加工や細かな彫りには向きにくく、仕上がりはシンプルで直線的なデザインになる傾向があるでしょう。

乾燥収縮による割れ・反りのリスク

タモを含む広葉樹の無垢材は、乾燥の過程で収縮が起こりやすい性質を持っています。十分に乾燥させないまま施工すると、フローリングの目地が開いたり、板に反りや割れが生じたりする可能性があります。信頼できる工務店を選び、含水率をしっかり管理された材料を使うことが大切です。

国産材の流通が減少し価格が上昇傾向

国産のタモ材は北海道を中心に生産されていますが、近年は林業従事者の減少や伐採可能な資源の縮小により流通量が減りつつあります。ロシア産をはじめとする輸入材も為替や輸出規制の影響を受けやすく、タモ材全体の価格は上昇傾向にある点は留意しておきたいところです。

タモで家を建てるメリット

弾力性が高く地震の揺れにもしなやかに対応

タモ材はしなりやすく折れにくいという特性を持っています。日本は地震の多い国ですが、硬いだけでなく弾力性を兼ね備えたタモ材は、揺れのエネルギーを吸収しやすいといわれています。構造材としての利用に加え、内装材に取り入れることで住まい全体の快適性を高められるでしょう。

足腰に優しい衝撃吸収性

タモ材はフローリングに使用した場合、歩行時の衝撃を適度に吸収してくれます。硬い木材でありながら足腰への負担が少ないため、小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭にも配慮した床材として選ばれています。スポーツ用品に使われる粘り強さが、毎日の暮らしの中でも活きてくるといえます。

和洋どちらのインテリアにもなじむ美しい木目

タモ材の大きな魅力のひとつが、はっきりと主張する力強い木目です。淡く明るい色合いは空間を広く見せる効果があり、ナチュラルな北欧風から落ち着いた和モダンまで、幅広いテイストに調和します。経年変化も穏やかなので、長い年月をかけて住まいと一緒に味わいを育てていく楽しみがあるでしょう。

タモの価格相場はいくら?

タモ材の価格は、産地やグレード、加工の形態によって幅があります。無垢フローリング材の場合、一般的な目安としては1㎡あたり8,000円〜15,000円程度が相場とされていますが、北海道産の節なし材や幅広のプレミアムグレードはさらに高めの価格帯になることもあります。

集成材であれば無垢の一枚板に比べてコストを抑えられるため、タモの木目や質感を取り入れたいけれど予算に限りがあるという場合には、タモ集成材を選ぶのもひとつの方法です。

いずれにしても、スギやパイン材といった針葉樹系の無垢材と比較すると広葉樹であるタモはやや高めの価格帯に位置します。一方で、ウォールナットやチークなどの高級広葉樹と比べると手が届きやすい価格であり、コストと品質のバランスに優れた広葉樹材といえるでしょう。

まとめ

タモ材は力強い木目と明るい色合い、高い弾力性と耐久性を兼ね備えた、住宅の内装材として優れた木材です。フローリングや造作材に取り入れることで、和洋を問わず上質な空間をつくり上げることができます。一方で、硬さゆえの加工の難しさや、近年の流通量減少による価格上昇といった点も踏まえ、無垢材の扱いに精通した工務店と相談しながら計画を進めることが大切です。

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※1参照元:https://suumo.jp/chumon/tn_ibaraki/rn_hinokinoathome/
※2参照元:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_groundhome/

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