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輸入材として人気が高いオーク材。木材としての特徴をピックアップし、価格相場などをまとめています。
オークの原産地は北米。ブナ科コナラ属の広葉樹の総称です。日本にも多く分布し、木材として使用されている楢(ナラ)と非常によく似ており、その違いを見極めるのは、プロにも難しいと言われています。
また日本の材木業界では、ロシア産のナラ材に人気が集まっていました。寒さの厳しい環境の中で育った木なので、目が詰まっており、木材として良質と評されてきたのです。オーク材とは、これらの木材の総称と言っても良いかもしれません。
オーク材は大ぶりな木目が特徴。「虎斑(トラフ)」と呼ばれる模様が見られることもあります。また強度が高いため、表面に傷がつきにくく、水にも強いという特徴を持っています。その耐久性の高さから、ワインやウィスキーの樽などに使用されることも多くなっています。
色味は経年とともに変化し、濃さが増していくため、重厚な印象が深まっていくでしょう。もちろん香りも良く、気分をリフレッシュさせてくれることはうけあいです。
オークの中に、「ホワイトオーク」と「レッドオーク」といった種類があります。画像の左側がレッドオーク、右側がホワイトオークで木目の違いがはっきりしていることがわかると思います。
オーク材は木造住宅の中で、どちらかというと家具の素材に用いられることが多いようです。昔はその強度から加工が避けられていましたが、近年は大型の製材機が普及したため、壊れにくい家具の原料として、重宝されるようになりました。
またオークには「表面が硬く傷がつきにくい、水にも強い」という特性があるため、近年は床材としての人気が高め。特に小さなお子さんのいる家庭で選ばれることが多い様子です。
オーク材はホームセンターなどでも販売されていますが、その場合の価格は1枚1,000円台からでも見つけられます。住宅建設に用いられる際、1立方メートル分の体積を表す「立米」単価は120万円程度。木材の中ではお高めです。またロシア産のナラ材は近年の輸出制限で価格が高騰しています。
オーク材は密度が高くて重く、さらには硬いため高い耐久性があります。傷がつきにくいため物を落としても凹みにくく、フローリング材に適している木材です。さらに耐水性にも優れているため、飲み物や水をこぼしてしまった場合でもシミになりにくいという特徴があります。
その特性から昔から家具やフローリング、ウイスキーやワイン樽の材料に頻繁に使われてきました。虫が苦手とするタンニンが他の木材よりも多く含まれていることから、害虫にも強いのがメリットです。
無垢材は傷がつきやすく水に弱いなどのイメージがあります。オーク材は、無垢材のマイナスイメージを覆してくれる優秀な木材です。
重圧感のあるハッキリとした木目が、オーク材の特徴です。オーク材の木目には3種類あり、真っすぐな模様が特徴の「柾目」、力強い模様が特徴の「板目」、オーク材固有の木目である「虎斑」と、バリエーションがあります(木目を選べるかは、一度業者に確認しておきましょう)。それぞれ美しく、木目を活かした家具などが魅力的です。特有の独特な美しい木目により、高級感を演出できるというメリットもあります。
スギなどの無垢材は柔らかく、湿度が高いときは水分を多く含むのが懸念点です。逆に乾燥の季節になると空気中に水分を放出するので、湿度によって伸び縮みしてフローリングに隙間や割れができる可能性があります。
オーク材は硬い性質を持っているため伸び縮みが少なく、無垢材の中でも扱いやすいとされる木材です。隙間をできるのを防ぎたい場合は、採用を検討してみても良いかもしれません。
硬くて重圧感のあるオーク材は、空気をあまり含んでいません。したがって、熱伝導率が高くなるため触れた瞬間体温が奪われやすいのがデメリットです。冬場はひんやりとした肌触りになるでしょう。スギなどに比べると、無垢材の中でも温度変化には弱いと言えます。
これはオーク材に限った話ではありませんが、無垢材は定期的なメンテナンスが必要です。フローリングの場合はオイル塗装が必要ですが、家具などを動かして行うことになると考えた場合、少し面倒に感じるかもしれません。
事前にメンテナンス用の材料を揃えておいたり、事前に業者にアフターサービスで依頼できるか確認したりするのが良いでしょう。無垢材を自分で手入れする際は、事前に材質に合ったものを揃えておくのがおすすめです。
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