木の家に住むか決める際、木材から花粉が出るのではないか?と心配になる人もいるでしょう。
しかし、木材から花粉が出るわけではないため、花粉症の症状が現れることはありません。これはスギやヒノキの限らず、木材全般に言えることです。花粉が出るという心配をする必要がないため、花粉症の人でも木の家に住めます。
ただし、花粉症の心配はないもののアレルギー症状が出ないとは言い切れません。花粉の心配はなくても、木の成分にアレルギーを持つ人はいます。
ブナやカシ材など一部の木材の粉塵により、炎症やアレルギーを起こす可能性があるので、木材を選ぶ際は自分に合ったものを選びましょう。ただ、粉塵が発生するのは施工時なので、完成後に粉塵が発生することはないと考えられます。他にもウルシ科やカバノキ科などの木材で皮膚炎を起こす可能性があるので、実際に木材を選ぶ際は産地や種類をよく確認し、家族とも相談しておきましょう。
無垢材フローリングは、単一木材から切り出した1枚の木材でできています。無垢材のメリットとしては何といっても本物の木質が魅力です。張り替えたばかりの新しい木質から、経年によって変化していく色や艶を楽しむことができます。
また、無垢材はアレルギーを起こしにくいとされているのもメリットの1つです。化学物質を含んだ素材を使用したほうがアレルギー体質の方にはよくないという見方もあります。
さらに、自然素材である無垢材は、一般的な複合フローリングにはない調湿作用があるという点もメリットです。部屋の湿度によって空気中の水分を調節し、一定に保とうと働きかけます。昔ながらの木造建築が夏場にエアコンなしで過ごせるのは、無垢材を使用しているという点も関係しているのかもしれません。
そして、木材は熱伝導率が低いため心地良さもあります。伐採された木材は空気をたくさん含んでいるため、熱が伝わりにくいのがポイントです。コンクリートと比較した場合、木材の熱伝導率は10分の1程度。木は柔らかさもあるため、高齢の方や赤ちゃんにも優しい素材として採用できます。
アレルギーや花粉症に悩む方々も、天然成分にこだわることで身体への負担を軽減できる可能性があります。毎日暮らす家だからこそ、健康面を考えられる空間であってほしいはずです。アレルギーでお困りの方は、健康住宅を検討してみてるのも良いかもしれません。