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木って、自然素材なので腐りますよね。そんな心配を払しょくさせるために家で使用する木材を腐らせない・腐りにくくさせる方法について、情報をまとめております。
木材は腐ることがあります。そのため残念ながら「木の家は腐らない!」と言い切ることはできません。ではそもそも、木材はどのようなメカニズムで腐るのでしょうか?
その原因となるのは「木材腐朽菌」です。これらの菌は木材の養分を吸収しながら腐敗させ、繁殖します。水分、酸素、そして湿度の3つが揃うことで活性化。同時に繁殖するカビ菌とは共存共栄の関係にあります。
木材腐朽菌には「褐色」と「白色」の2種類がありますが、特に褐色腐朽菌は、木の家に大きな被害を与えることで知られています。またカビ菌は住人に健康面で被害を与える可能性があるので、要注意です。
木造住宅に住む以上は、木材腐朽菌の繁殖しにくい環境を実現する必要があります。家づくりの際は、以下の点に留意していきましょう。
もちろん、換気に配慮した生活を送ることも大切。近年は24時間換気システムを備えた住宅も数多いので、新築の際は導入を検討してみると良いでしょう。
上記からもわかるように、木造住宅では条件が揃うと「木材腐朽菌」が繁殖してしまう可能性があります。そこで注目したいのが「腐りにくい木材」です。腐食に強い木材の代表的なものとして、以下のようなものがあります。
上記の種類は、もともと高温多湿な地域が原産で強い「耐腐朽菌物質」を持つ木材や、特徴的な匂いによる菌の忌避効果を持つ木材です。
木は自然の素材なので、腐食を100%防ぐことは難しいかもしれません。
木の家住宅においては、木材の材質を活かすだけでなく、防腐剤や防カビ材、シロアリを防ぐ防蟻剤を骨組みなどに塗布することで腐食を防いでいます。
しかし、これらの防腐剤は農薬に近い成分やクロムやヒ素など有毒性の高い化学物質が含まれているものが存在します。現在では、水溶性木材保存剤(CUAZ)のような比較的毒性の低いものが開発されておりますが、自然素材の家を目指すなら、木炭や竹炭という選択肢があります。
木炭や竹炭は化学薬品を使わない防腐処理方法で、特に竹炭は木炭よりも吸湿性が高く、腐食を防ぐとともにシロアリの発生を防ぐことができます。
自然素材にこだわった木の家を造るにあたって、防腐防蟻に使う薬剤についても、工務店と相談してみるといいかもしれません。
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